一月の向日葵

 

  一月生まれの君は 誕生石の指輪より

  太陽を愛している向日葵が欲しいと言った

  君とつき合い出してから 初めての我儘

  叶えてあげたいけど

  季節外れの向日葵は

  どことなく元気がなくて味気ないし

  造花じゃあ 面白くない

  本気で考え込んでいる僕に

  君は微笑みかける

  「向日葵はね 太陽を愛しているの

  だからいつも太陽のいる方向に向きをかえて

  元気一杯に自分をアピールしているの」

  僕の腕にしがみつくと

  「よく“君は僕の太陽だ”ってセリフ聞くじゃない?

  でも太陽神って男の人なんだよね」

  クスリと笑う

  それでも不思議顔の僕に

  「私はいつもあなたを見ている だから何もいらない」

  瞬間の口づけは何故か夏の香りがした